●プエルトリコは合衆国の51番目の州となるか
プエルトリコの州併合キャンペーンとは、正確な言葉の使い方ではない。それは、アメリカの覇権を弱め、世界政府を導入するための壮大な計画なのである。
1958年、アイゼンハワー大統領がアラスカとハワイの州併合で動いていた時、ポピュリストの一人は、この併合問題に関し、次のような反対証言を議会で行った。
「州併合のためには、まず物理的につながっていることが絶対的に必要だ。飛行機や電話やラジオによる通信の速さが、必ずしも大切なのではない。それがこの国において、州を結び付けているのではない。大事なのは、道路やハイウエイや鉄道のネットワークであり、州境が接していることだ。そのことにより結び付きが深まり、国家の存続に役立つのだ。これがコミュニケーションの筋肉とでも言うべきもので、未来においても重要性を増すものだ。日常生活での密着性こそ、国が併合する上で、また調和の取れた行動をする上で必要だ。」
この見解は、プエルトリコの併合問題においては特に重要である。
「一度隣り合わない土地が、投票によりアメリカの州として併合するという先例ができてしまうと、他に立候補してきた所をどうやってストップするか困ることになる。」
プエルトリコは合衆国とは文化を共有しない。大部分のプエルトリコ人はスペイン語しか話さない。プエルトリコ人のルーツはスペインのものであって、植民地ジェームズタウンでもなければ、プリマスロックでもない。
「それは戦略だ。プエルトリコをアメリカの州として認めると、アメリカの文化と独自性を弱めることになる。合衆国とプエルトリコに共通するものは、低所得者に支給される食券のライオン・マークだけだ。」
と、ある国務省の官僚は言った。
「プエルトリコ人が、投票でアメリカの州への併合を選択するなら、それを認めてもいい」という法律が、下院を一票差で通った。上院多数党のリーダー、共和党のトレント・ロットは、この動議は今年上院で絶対否決だと断言した。
「だからといって、そこで安心してはいけない。州併合問題については、徹底的に戦わなくてはいけない。なぜなら、それはアメリカの魂の問題だからだ。」
と、国務省の情報筋は述べた。
●ビルダーバーグはアメリカ・ユニオンを目指す
この官僚によれば、スペイン文化の合衆国への導入により、ビルダーバーグの目標であるアメリカ・ユニオンの設立が大衆の心に受け入れやすくなるという。
アメリカ・ユニオンは、ヨーロッパ・ユニオンのようなもので、世界政府設立への重要なステップなのである。
「1848年のアイルランドで発生したジャガイモ飢饉のため、大挙してやってきたヨーロッパ人の移民の群とは違い、プエルトリコ人はアメリカ国旗に敬意を払わず、英語も勉強せず、社会に貢献もしない。ロサンゼルスのサッカーの試合で起きたことを考えてみてほしい。」
と、官僚は続けた。
彼は、98年2月15日に、合衆国のサッカーチームがメキシコチームと試合をした時のことを言っているのだ。ロサンゼルス・コロシアムの9万1000席の座席は、メキシコ系アメリカ人で埋まり、アメリカ国旗にヤジを飛ばし、アメリカ選手に悪口を言いまくったのだ。
「彼らがアメリカで好きなものは唯一福祉だけで、低所得者向けの食券と国民健康保険なのだ。国境保護に失敗したため、カリフォルニアでアメリカに対する憎悪が燃えさかるようになった。今、馬鹿どもが、またプエルトリコを招き入れようとしているのだ。」
過去に、プエルトリコは自分勝手な理由で、合衆国の州併合を拒否した。ところが、彼らは市民として福祉を享受している。福祉が一人一人に与える気前の良さは、どこにもないもので、所得税も払わなくてもいいのである。1993年の前回の投票では、48パーセント対46パーセントで、アメリカへの州併合動議は否決された。
だが、投票が州併合支持へと変化したとしても、プエルトリコではアメリカへの愛国主義が育つはずもないと、官僚は指摘している。
官僚は、フランス語を母国語とするケベック州の分離論者の運動を例に引き、「プエルトリコ人のアメリカへの忠誠度は、ケベック州がカナダに対する程度のものでしかないだろう」と話した。
1959年のプエルトリコの州昇格に関する白書は、次のように述べている。
「合衆国への州併合条件は、合衆国が得る利益が具体的に測れるものでなければならない。新しい州に対する仮定の利益ではいけない。」
アメリカの自治領では、税金の義務がないため、国際企業はプエルトリコにたくさん投資している。企業は自治領ではより安い賃金で済む。
莫大な利益が抑えられたとしても、世界政府の高い目標と「多様性」社会実現のため、ビルダバーグ・グループは州併合を強く支持しているのである。
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