●ゴアと自然環境保護
「世界社会主義政策が、“自然環境破壊防止”運動の本来の目的である。この目標を達成するには、自主的なアメリカ人が、恥じるだけではなく、恐ろしく感じ、地球を管理するように、簡素な生活様式をするように、世界の資源を再配分するように求めている国際的な協議事項に沿わなければならない。」
このように、1993年に著した書物『女神の地球』の中で、サマンサ・スミスが、社会主義政策をとる“新世界秩序”を確立するために、精力的に活動している過激派の自然環境保護主義者の目的を要約している。
汎神論的な環境保護政策を奨励している主な活動家の中の3人を挙げると、アメリカ副大統領アル・ゴア、旧ソビエトの独裁者であったミハイル・ゴルバチョフ、そして1992年リオで開かれた地球サミット会議の議長、モーリス・ストロングがいる。
この地球サミットで、「(生態的に)迫っている危機からみると、国家、宗教、文化、社会、政治、および経済的に境界をなすものなど全く存在しない」とストロングが発表していたが、一方、ゴアは、人口を抑制し、先進国から開発途上国へ科学技術を移譲し、学生に環境問題の再教育をし、さらに「人類と地球との関係を改善する」協定を新たに結ぶように要求していたのである。
自然環境保護団体(the Greens)が、ゴアを2000年の大統領に選んでいる。
シエラ・クラブの市民の指導者ダン・ヴァイスによれば、「ゴアは、私たちが期待できる人々中でも一番の適任者である。ゴア以上に自然環境保護を支持する大統領が、選ばれると想像するのは難しい」という。
自著『調和する地球』の中で、ゴアは、地球に深い尊敬と敬愛の念を抱いていることを、次のように表明している。
「私たちは、大胆かつ、明確な行動を取らなければならない、と私は信ずるようになった。私たちは、自然環境が破壊されるのを救うのを、文化的社会を成り立たせる中心原理にしなければならない。」
複雑で難しい論法を使って、ゴアは、人間の生命よりも樹木の生命の方が神聖なものであると信じているのである!
ゴアには、自然環境保護の昔からの仲間キャロル・M・ブラウナーがいて、彼女は環境保護局の局長に任命されている。
大気汚染防止法に従っているが、国中の何百もの郡が応じないほど非現実的といっていい厳しい基準を、新たにブラウナーは設けたばかりである。この基準に従うとなると、何千億ドルと費用がかかり、何万もの仕事が犠牲になるだろう。
(費用や犠牲など問題ではない、と白書には記されている!)
●ゴルバチョフと地球憲章
1991年に「国際緑十字」を設立した、ソビエト連邦の元共産主義独裁者ミハイル・ゴルバチョフは、「赤化主義から緑化運動に身を転じた」最もよい例である。
ゴルバチョフは、社会主義も無神論も認めなかったということは一度もないので、数年前デーヴィッド・ロックフェラー・ジュニアが主人役を務めた、内々に資金を募る昼食会の主賓であった。その目的は、新世界秩序の社会主義運動を促進するためにゴルバチョフが設立した、サンフランシスコに拠点のあるゴルバチョフ財団(米国)を運営する、大口の募金を集めるためであった。
世界フォーラムの1996年9月の報告書で、ゴルバチョフは、「自然環境の危機は、新世界秩序の根本理念である」と発表した。
そして、つい最近、ゴルバチョフは、インディアナポリスの聴衆に、私たちが「心理状態を変える」のを条件とする「地球的な環境安全保障」が、私たちには必要とされていると警告したのである。
「環境問題は、“新しいシステム、新しいパラダイムが受け入れられている場合”に限り解決することができる、とゴルバチョフがつけ加えている。」
さらに、彼は「私たちは、現行の(すなわち、キリスト教の)価値を変えなければならない」 とも言っているのである。何とも信じられない傲慢さである!
世界で“最も汚染された国家”をかって統治していた男が、今や自分の新しい“異教徒としてのパラダイム”を導入するために、アメリカ人にすべてをなげうつように言っているのである!
ゴルバチョフ(もっぱら騙しやすい資産家から資金を得ているか、行方不明のソビエトの金(gold)の隠し場所に手を突っ込んでいるのではないのか、と人は思っている)は、今では自分が設立した国際緑十字を、もう一つの自然環境保護の圧力団体“モーリス・ストロングの地球を守る会”と合併させて、「グローバル・グリーン・インターナショナル」を設立させている。
西暦2002年までに、ストロングとゴルバチョフは、国際連合に地球憲章の最終的な草案を提出するつもりである。カナダの大実業家であり国連事務副総長でもあるストロングは、以前開かれた2つの国連環境会議の元事務局長なのである。
もうすぐ発表されるケアリー・ウィンターズの評論『地球憲章――新世界秩序を達成する“緑の”道』を読むと、次のくだりがある。
「ゴルバチョフが、地球憲章の成り立ちを強く主張するために国際司法裁判所を設立するように、呼びかけていることが分かります。ストロングは、地球支配レポート“私たちの地球の諸地域”に関して、最近できた国連委員会を前もって設置するのに関わっていました。すべて“今後の成り行きが分かっている指導者たち”に導かれていました。……この文書に目を通すと、資源はすべて地球規模で所有され、計画的に管理されるので、人々は芝地を所有する衝動を克服するように勧めています。」
(しかし、このような地球的な制約は、自称「進む道を知っている指導者」には全く当てはまらないだろう。例えば、妻のハナーと共に6万3000エーカーのコロラド州の牧場「バッカ・グランデ」、イスラム教スーフィー派、ヒンズー教徒の宿泊所、さらに仏教寺院を所有しているモーリス・ストロングがいる。)
1997年6月6日のニュースレターの中で、ヒューマン・ライフ・インターナショナルの創立者ポール・マルクス神父は、自然環境保護団体と国連の悪魔的な目的を明らかにしている。
「国連は、キリスト教の公然の敵である。……実際、キリスト教文化にとって代わるために、魔術的な女神“ガイア”に象徴されているとおり、国連は“母なる地球”崇拝に基づいた異教徒の宗教を押しつけようとしているのである。」
自然環境保護団体の、汎神論的な革命に抵抗する「自立したアメリカ人」は災いなるかな! というのは、彼らは、辱められて服従するか、恐ろしくて従順になるか、またはその両方であるからである。
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