●弾劾すべきはクリントンか?
進行中の弾劾攻撃によって、ビル・クリントン大統領が動きが取れなくなっている間に、副大統領アル・ゴア2世はヨーロッパに行って、自分をアメリカの“首相”として売り込んできた。
ゴアは、スイスのダボスで開かれた世界経済フォーラムで、ワンワールド・グローバリズムについて狂気の演説を行った。その後、ゴアはロンドンへ飛んだ。
イギリスのエスタブリッシュメントの情報筋によると、ゴアはトニー・ブレア首相と会って、今後の行動について話し合ったそうである。
ゴアの大統領選の選挙運動、イラク戦争をどのようにエスカレートさせるかなどが、そのテーマだった。イラク戦争に関しては、ゴアはクリントン政権内部から抵抗を受けているので、この話題は欠かせないということである。
しかし、クリントンの支持率は、一般教書の演説の後では80%という高率で、アメリカ国民は依然クリントンを強く支持している。ところが、ゴアは国民に好かれていない。アメリカ国民は、共和党の野獣の弾劾の進め方を嫌っているが、ゴアはもっと嫌いなのである。
『ロサンゼルス・タイムズ』の最近の調査によると、今選挙が行われたとしたら、ゴアはエリザベス・ドールとテキサス州知事ジョージ・ブッシュに負けるという結果が出ている。アメリカの将来は、このような選択肢に堕してしまうのかと考えるだけでもぞっとする。
では、ゴアを推しているのは誰なのだろうか。金融少数独裁者である。
1999年1月31日の『ワシントン・ポスト』に掲載された、最近のロンドンの『エコノミスト』の記事を見るとよい。
『エコノミスト』のワシントン支局長セバスチャン・マラビーは、「『エコノミスト』は、昨年の間、クリントンの辞任を促す特集記事をずっと組んできた」と述べている。マラビーは、「イギリスでは、首相を政権から引き降ろすのはもっと簡単なのに、アメリカ大統領を辞任させることができなかった」と言って嘆いているのである。
そして、彼はこのように言っている。
「アメリカは、1年前にビル・クリントンを解任し、ゴア大統領がアメリカを率いるようにしていたら、もっと良い状況になっていたのではないでしょうか?」
自分たちのことをオリンポスの神々だと思っている金融少数独裁者は、ゴアが選挙には勝てないことを知っている。彼らの戦略は、クリントンが追い出される時まで、ゴアが影の委員会を使って支配するようにさせることである。
しかし、アメリカ市民は、独裁者たちと協力しているわけではない。
ゴアは、イギリス君主国の影の団体、地母神ガイアに人間を犠牲として捧げることを要求するカルト信者たちと同盟を結んでいる邪悪なペテン師なのである。
そして、ゴアはフィリップ王子のお気に入りで、彼らの金融システムを保とうと無駄な努力をしている人物である。
さて、以下に挙げる3項目――
(1)“GLOBE(地球)”におけるゴアのサド・マゾ的親友、ゴアが作った世界政府組織について。
(2)IMFと提携したロシアの殺人マフィアをゴアが隠蔽していること。
(3)クリントン大統領の追放をゴアと一緒に計画した邪道の右翼“ダーティー・ディック”モリスとの“同盟”について。
――この3項目についての証拠書類は、弾劾すべきなのはゴアだということを、さらに証明するだろう。
●“新世界秩序”を支持するゴア
1999年1月29日、ゴアはダボス世界経済フォーラムで、基調演説の一つを行った。
1年前、ファーストレディーであるヒラリー・クリントンが、ニューブレトンウッズ体制のメリットについて論じたのは、このダボス経済フォーラムにおいてであった。
ゴアはオリンポスの金融の神々に対し、「そのようなニューブレトンウッズ政策は、アメリカには支持されないことを、私は証明しよう」と請け負った。
しかし、不幸なゴアは、ワシントンの賢者たちがゴアにつけた“木製インディアン”“ロボット”のあだ名にふさわしく、当惑する出来事に再び遭遇することになったのである。
フォーラムのプログラムの冊子のゴアの写真と名前の下に、元副大統領ダン・クエールの経歴が入れられていたのであった(話によると、これは裏のコレクターの収集品の一つになっているということである)。単なる間違いか、それとも誰かの気の利いたジョークなのだろうか?
ゴアの演説は、それほどおかしなものではなかった。ゴアの説明によれば、ゴアは過去の間に自分の“愛するベビー”となったテーマについて宣伝したということである。
ゴアの演説内容は、以下の通りである。
・“グローバルな情報スーパーハイウェイ”について。これは、筆記の発明が我々の文明にもたらした影響よりも、大きな影響を最終的に与えることを約束する。金本位制は忘れるべきである。今日の経済は“情報本位制”の上に成り立っている。
・“環境破壊をせずに継続できる開発”と環境保全について。
・新しい“透明さ”を盛り込んだIMFと世界銀行の強化。
・“政府を再発明する”と“汚職と戦う”。(世界の独裁に関するこの二つのテーマに、ゴアは自分の未来を賭けている。ゴアは、今回のダボス会議と、2月24日から26日にワシントンで開かれる会議でこのテーマを取り上げている。)
・“自由市場”についての急進的な提案。特に日本に対して規制解除と市場開放をもっと進めることを要求し、農作物関税を世界的に“幅広く大幅に”引き下げることを提案した。
ゴアが非常に重要視した会議は、オフレコの非公開形式になっていた。
ゴアは、会議については公式に発表していたが、ロシアのエフゲニー・プリマコフ首相と、ウクライナのレオニード・クチマ大統領と共に非公開の会議を行った。
ロシアの新聞『コメルサント』は、元ロシア首相ビクトル・チェルノムイルジンもゴアに会うためにダボスに飛んだと報道している。
このような会議が行われたのが事実だとしたら、その会議は、1998年3月と似たような内容だったと思われる。当時、“法定相続人”である2人はアメリカで会い、どうすればまもなくそれぞれの政府を乗っ取れるかについて密かに話し合ったのである(クリントンは辞職、ロシアのボリス・エリツィン大統領は亡くなるか、職務遂行不可能になる、という想定だった)。エリツィン大統領がチェルノムイルジンを首相から解任したのは、この企みを知ったことによる。
ゴアは、ダボスの次にロンドンへと飛んだ。それは、1月30日にブレア首相、ジョン・プレスコット副首相と会議を行うためであった。
ゴアは、CNNとスカイTVのインタビューにブレアと一緒に出演したが、それは明らかに、未来のアメリカ大統領として自分をアピールしたものだった。
イギリスの情報筋は、イラクの状況が特にゴアとブレアの個人的な話し合いの結果であることを認めている。サダム・フセインをけなすことに関しては、ゴアの方がクリントンよりもずっと熱心だと見なされているからである。
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