【1】年次総会
――スイス・ダボス 1999年1月28日〜2月2日
http://www.weforum.org/activities/annual_meeting/
長い間、世界経済フォーラムの会員によるダボスでの年次総会は、世界のグローバルな経済サミットであった。年次総会では、財界の有力者1000名、政治家250名、ノーベル賞受賞者多数を含む学問の各分野の最高権威250名、マスコミの有力者約200名が、グローバルな予定を決定するために一堂に会する。参加者は、前向きな行動志向の姿勢で、中心的な経済・政治・社会問題を語り合う。
討論は、トップの意思決定者と同じコミュニティに属する参加者の最高レベルでそれぞれ行われる。クラブのようなユニークな雰囲気が作られるので、グローバルな時事問題を話し合ったり、新たな仕事上の縁ができたりして、前向きなアプローチがしやすくなる。
毎年、年次総会の間に、経済の分野を超越する重要な構想がスタートする。例えば、過去の会議では、国際経済倫理をより高めるような構想が進められた。
世界経済フォーラムの年次総会のテーマは、新しい趨勢を作るのに重要な役割を果たしてきたことがわかっている。例えば、1996年の年次総会のテーマは、“グローバリゼーションの維持”であったが、これは、グローバリゼーションの波を受けていない国はないというまでになった、グローバリゼーションのプロセスの影響と意味合いについて、世界的な議論を巻き起こした。
年次総会の流れの中で多くの分科会が個人的に会合を開く。その中で、世界経済の中心地域の重要な会社の経営者のグループが13ある。このような様々なグループの参加者同士がコミュニケーションをとることによって、将来のビジョンを共有し合い、参加者の活動や見解に影響を与えるような、グローバルな時事問題の討論が可能になる。
年次総会の期間を通じて醸し出される、このクラブのような雰囲気は、参加者の間で経験を共有するのに最も望ましい環境を作り、仕事のネットワークに役立てることができ、ビジネス・経営・文化・経済・政治の分野における最新の傾向について、直接の情報を得ることができる。ユニークな“ダボス・スピリット”は、グローバルな問題への建設的で前向きなアプローチを指す用語となり、政治家、財界人、学者、ジャーナリストに連帯の輪を作っている。
【2】アメリカ会議
――ワシントンD.C. 1999年4月14〜15日
http://www.weforum.org/activities/regional/usam/default.asp
世界経済フォーラムは、アメリカ商工会議所と協力し合い、強力な「民間部門」や、「事業の焦点」を会議の内容に導入して、ワシントンD.C.での年次会議を改良してきた。
●経済情勢
アメリカ経済と民間部門の健全さは、アメリカの内外を問わず、注目する人々の多くを驚かせてきた。しかし、いくつかの重大な問題がまだ残っている。どの問題も、今まで続いてきた成長と繁栄に重大な影響を及ぼし得る。
「予算の余剰はどのように使われるか」
「アジア危機は終わったのか」
「ユーロの導入によって、今のアメリカとヨーロッパの関係はどう変わるか」
「ファスト・トラック論争は終わったのか」
「オンライン取引を誰が規制するか」
「ウォール・ストリートは、以上の問題に対してどういう態度を取っているか」
●政治情勢
明らかに、今後数ヶ月の政治情勢の進展が注目の焦点となる。ホワイトハウスへの申し立ての数々は、行政府を麻痺させてしまうのか? 権力のバランスは再び議会に傾いているのだろうか。もしそうだとしたら、議会は今、国際問題に対してどのように関心を持ち、どのように対処しているのか。
我々は、今の政治情勢と経済情勢の実態を結びつけ、アメリカの経済がどこへ向かっているのか結論を出すつもりである。事業主、閣僚、議員、シンクタンクの専門家、マスコミの方々は、ぜひ4月のこの討論に加わって下さい。
【3】中国ビジネスサミット(中国企業高峰会)
――北京 1999年4月25〜27日
上海 1999年4月27〜28日
http://www.weforum.org/activities/regional/cbs/
中国が、約20年前に始まった改革以来の最も危険で大変な“経済の構造改革”の時期に突入したことは否定できない事実である。指導者層が直面している問題は、一つは、手ごわい構造的な効率の悪さから来るもので、もう一つは、アジアの国々を襲った打撃から、もろい移行期の経済を守る必要性から来るものである。輸出の促進とFDIによって発展したイージー成長の時代が終わりに近づいていることは、今年発表された数字が証明している。
低成長の背景について、疑問がいくつか生じる。世界で10番目の貿易国として、アジアの経済問題に正当に応えながら、第9次5ヶ年計画の目的を達成するために、中国の指導者層が取るべき最高の政策とは何か。中国が経済成長に関心を絞っていることによって、最も急を要する構造改革を遅らせることになるのか。政府は、どうやったらインフレ統制から脱却して、経済を再び拡大させる仕事に取りかかれるのか。
1999年の中国ビジネスサミットでの討論は、このような基本的な疑問に絞られることになる。サミットは、全国人民代表大会の会期の少し後に開かれるので、参加者は、全国人民代表大会で決議された政策の効果と、経済改革計画のスピードについて、情報を交換することができる。
中国政府が取っている安定化の役割を越えて、1999年の中国ビジネスサミットでは、構造改革のやり残しと、アジア危機の深刻さという大変な課題を、様々な関係者がどう克服するかについての検討がなされる。我々は、7年間で初めて、北京だけでなく上海にも会員を招待し、中国で最も活発なビジネスセンターを開催し、内外の投資家に開かれた機会を提供する予定である。
【4】メルコスル経済サミット
――チリ・サンティアゴ 1999年5月5〜7日
http://www.weforum.org/activities/regional/mercosur/
チリのエドゥアルド・フレイ大統領の招待により、世界経済フォーラムは、1999年5月5日から7日まで、初めてチリのサンティアゴで、第5回メルコスル経済サミットを開くことを決定した。
世界経済フォーラムは、1995年から、南アメリカで年一回の会議“ダボシト(Davosito)”を開いてきた。ダボシトは、フォーラムの参加企業が、南アメリカ南部のビジネス新世代や政治家と会合を開くことによってネットワークを広げ、地域についての知識を広げる機会となる、時間と経費の節約になるシステムを提供している。
我々のテーマは、「次のミレニアムに向けたラテンアメリカの強化」である。我々は、ラテンアメリカ市場全体の変動の激しさという、短期的な意味合いについて討論するだけでなく、ラテンアメリカが直面している主な課題について、中期から長期の視点に立って討論する予定である。よって、サンティアゴでのメルコスル・サミットでは、世界経済フォーラムは、メルコスルとアンデス地域の全体的な統合と、地域的な統合についての討論を促進する予定である。アルゼンチン、チリ、ウルグアイの選挙、主要産業地域の展望、デジタル革命の意味合い、EUとメルコスル諸国の間で続いている貿易交渉なども、サミットの重要な議題である。
参加者は、エドゥアルド・フレイ大統領が主催する“パラシオ・コウシニョス”でのオープニング・ディナーで、チリの主要な政治家と会う機会があり、“市立劇場”で、サンティアゴ市が主催する特別な催しものの夕べを楽しめる。5月7日(金)の午後には、世界経済フォーラム協賛社の製造工場を訪問することも予定されている。
【5】南アフリカ経済サミット
――南アフリカ共和国・ダーバン 1999年6月6〜8日
http://www.weforum.org/activities/regional/zaes/
南アフリカ開発共同体(SADC)と提携して開かれる、世界経済フォーラムの南アフリカ経済サミットは、南アフリカで最も有力な討論の場という評価を受けている。会議では、アフリカやその他の地域の財界人が、政治家と一緒にプライベートで打ち解けた雰囲気の時を過ごす。
我々の共通の目的は、
・財界人が仕事のネットワークを広げ、アフリカについての知識が得られるような、時間と経費の節約になるシステムを提供する。
・政治家が民間企業のニーズを理解するのを、民間企業自身が助ける機会とする。
・専門家、科学者、論説委員、世界の指導者が、総合的で多分野にわたるフォーラムを形成し、行動的な連帯を作り出す。
・様々な特定分野の開発と事業の機会を調査する。
【6】中央・東ヨーロッパ経済フォーラム
――オーストリア・ザルツブルク
1999年6月30日〜7月2日
http://www.weforum.org/activities/regional/ceees/default.asp
今年の「第3回中央・東ヨーロッパ経済サミット(1998年6月22〜24日)」は、「ヨーロッパ中にビジネスネットワークを作る」というテーマのもとに開催された。クレスティル大統領の後援で、おととしに引き続きザルツブルクでの開催となったが、参加者一同、「このサミットが、中央・東ヨーロッパの政財界の指導者層による主要な会議の地位を確立した」ことを確認した。
この会議には、当地域の政府の大統領と首相11人、中央銀行総裁や、IMF・世界銀行・WTOの代表者も参加した。この地域の内外から集まった500人以上の参加者は、そのような上層部の人たちや、参加者同士が接触するまたとない機会を持つことができた。プログラムのハイライトとなったのは、EUの拡大状況、地域・国際企業共同体の意味合いについての討論であった。また、いまだに続くロシアの財政危機と、その国際的な原因、派生する効果も主な焦点となった。
「中央・東ヨーロッパ地域世界経済サミット」の目的は、ヨーロッパ市場を成長させるための企業活動の有効な基盤作りである。サミットは、ネットワークを広げる機会を与え、いろいろなテーマについてのパネル・ディスカッションと平行して、非公式な接触の機会をふんだんに提供することで、すでにこの目的に向かって重要な貢献を行っているのである。
1999年の中央・東ヨーロッパ経済サミットは、ザルツブルクで6月30日から7月2日まで開催の予定。
【7】東アジア経済サミット
――シンガポール 1998年10月12〜14日
http://www.weforum.org/activities/regional/eaes/
危機に解答を与え、前進する――アジア経済の新しい展望を打ち立てる
東アジアを現在の危機からすみやかに回復させるためには、政府はどのような政策を取り、企業レベルはどのような行動を取るべきだろうか。危機が生み出した新しい状況の中で、新たなる企業の連帯の機会とは何だろうか。新たな構想として何が創造できるだろうか。経済と金融の再構築のプロセスによって、アジア経済はどうなっていくのか。株式会社の意味合いとは。大規模な企業改革によって、アジアの企業はどのように浮上してくるのか。
このような重要な問題が、第7回アジア経済サミットの最重要テーマである。政財界のリーダーが、行動を生み出すための対話に集い、東アジア経済の取るべき進路を決定し、東アジア経済の新たな展望を打ち立てる。
●議題
http://www.weforum.org/activities/regional/eaes/webcast.asp
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12日: | 東アジア経済の新たな展望を打ち立てるために:残されたアジアの健全な経済原則とは何か |
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12日: | 東アジア経済の展望 |
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13日: | 前進のために、東アジアは何をすべきか |
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13日: | 日本を変えることができるのは何か |
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14日: | 株式市場の展望 |
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14日: | 東アジアにおける会社組織の大改革:生き残りのためのリストラ
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【8】トルコ会議
――トルコ・イスタンブール 1998年11月8〜9日
http://www.weforum.org/activities/regional/tum/
グローバルな競争力を目指し、優先事項を確定させる
6500万人の国内市場を有し、国際企業にとっては新たな市場開拓のまたとない機会を提供する戦略的な場所に位置するトルコは、ユーラシアで最もやりがいのあるビジネスの場である。黒海経済協力地域(ロシアとギリシャを含む11ヶ国で形成)の中心にあるトルコは、中央アジア市場に参入する機会の窓である。トルコは、(イランとパキスタンと共に)ECOの創設国で、欧州連合と関税同盟を形成している。
この重要な役割は、トルコの経済状況を活発にするに当たっての大きな強みである。輸出も収益も伸びつつあり、最近、「トルコ・ヤングビジネスマン・アソシエーション(TUGIAD)」という団体が創設された事実でもわかるように、新しい企業家層が登場しつつある。工業生産高とGDPも上昇中で、1998年の事業は良い結果が見込まれている。この傾向は維持できるだろうか?
メスート・ユルマズ首相率いる政府は、1999年春の選挙に道を譲るため、1998年の終わりに辞職することを発表した。経済改革の計画はどうなるのか? 選挙の気前の良さが、予算の規制にとって代わるのか? 1999年にトルコの政治の見通しは進歩するのか? 経済状況に影響が出るのか?
イスタンブールでの我々の非公式会議には、トルコの会社の社長40名に加え、ユルマズ首相、経済関係閣僚、民主左派党ビュレント・エジェビット、民主主義者トルコ党のフサメッティン・チンドルク、共和人民党のデニズ・バイカル、正道党のレチャイ・クタンなどのトルコの主な政党の重要な政治家、およびトルコ中央銀行総裁のガジ・エルセルが出席する。
会議は、「グローバルな競争力を目指し、優先事項を確定させる」のテーマのもとに、スウェーデンのABインベスター会長パーシー・バーネビク、オランダのライデン大学社会経済学教授ビクトル・ハルベルスタッド、世界経済フォーラムの創設者・理事長のクラウス・シュワブが共同で議長を務める。
【9】中東・北アフリカ経済会議
――開催地・日程未定
http://www.weforum.org/activities/regional/mena/
1994年の第1回のカサブランカ(モロッコ)での会議から、アンマン(ヨルダン)とカイロでの2回の会議を経て、中東・北アフリカ経済会議は、当地域と世界中の民間部門・公共部門のトップが集まる公式の年次大会の場となった。会議では、経済・金融・事業の計画を提示・検討し、来年の計画を立て、当地域で事業を行う際の専門知識を共有する。
会議は、当地域の経済成長が維持できるように助力し、大いに必要とされる事業を、調停のプロセスにもっていく役割を果たしてきた。1997年の会議は、前回の会議の成功と勢いの上に開催され、当地域が、未開発の経済的可能性を多大に有し、迅速な成長と拡大の入り口に立っていることを示すことになるだろう。
中東・北アフリカ地域は、経済改革と市場の自由化を受け入れて前進している。政府は、投資家が投資しやすい環境を着実に整えている。民間部門の成長と、マクロ経済の安定を目指した立法と行政の変化における事業との関連に力点を置きながら、経済政策における劇的な変化が進行中である。さらに、中東・北アフリカ諸国は、投資と輸出入を刺激しようとして、地域内貿易の準備を進めている。
当地域が、向こう10年間、当地域の経済的能力により、世界の優良投資地域となり得るというということは、投資・事業アナリストの間では一致した見解となりつつある。民営化プログラムの増加、新しい証券取引所の設立と資本市場の確立、民間部門の会社の設立、運輸・エネルギー・観光事業部門の取引協定と地域協定、着実なGDPの成長、迅速な工業化、ヨーロッパ・アジア市場への地理的接近が、投資家に対して新しい機会を開きつつある。
【10】中央・南アジア経済サミット
――開催地・日程未定
http://www.weforum.org/activities/regional/casa/
意欲あふれる革新的なイベントである1998年の中央・南アジア経済サミットは、当地域全体が直面している財政困難を十分知った上で準備された。我々の協力者であるパキスタン投資委員会の援助に支えられ、我々の使命である“世界の状況の改善に尽くす”という意味合いとその精神に基づき、我々はこの構想にかなりの時間と労力を費やした。
最近、南アジアで起こった重要な政治的展開は、この地域のみならず、諸外国の経済にも重大な影響を及ぼした。さらに、この状況は、他の地域の経済界にも相当の関心を呼び起こした。我々は、コロンボでのSAARCサミットが、良いきっかけとなり、幅広い企業参加を保証するのに必要な推進力となることを望んでいた。しかし残念ながら、そうはならなかった。
上記の観点と、我々の協力者の同意により、我々は、サミットを来年に延ばすことにした。サミットを成功させるのに必要な条件が整い次第、我々は、この特別な地域イベントに向けての努力と奉仕を完全に再開するつもりである。
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